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☆高収入アルバイトの体験談☆

ども、トミーと同じく八代亜紀で泣ける、館主です。

私のおもしろバイト体験談は少々おもしろさに欠けます。まず、バイト自体があまり他にはない種類のバイトでした。しかも、生涯を通じて、バイトと言えるものはこれしか経験がありません。

そのバイトと言いますのはアワビやウニを獲って、すし屋に卸すというものです。現在は漁業権や色々な規制のため、当然密漁となるので行うことはできません。

ただ、今振り返ると当時からも規制はあったのかもしれませんが、あの時代はそれほどうるさくはなかったのです。浜辺で焼いて食べる程度だったら、監視員の漁師さんたちも大目に見ていてくれたんでしょう。

そんなあるときの夏、私は中学生で、そろそろ色気づく年頃でもありました。

近所の大学生にアワビをネタにして色々といかがわしいことを吹き込まれ、想像力の豊かだった私は、アワビを見ると、敏感にある部分が反応するようになっていました。

そして、その妄想を抱いたままいつものように海へアルバイトに出掛けました。

特注のカギを持って、息を思いっ切り吸い込み、海中へ一気に潜り込みます。

昆布の陰に隠れて、アワビが岩にへばりついています。

すかさず、カギを貝の端にひっかけ、タイミングをはずさずにグッと引っ張り込むんです。すると、キレイにはがれて、アワビは海中の潮の流れに漂います。それを鷲づかみにし、海パンの中へ押し込んで、置くんです。普段はこれを繰り返し、大体一泳ぎで海水パンツがパンパンになります。そして、二度三度と岸へ戻っては網に移し変え、多いときでは100杯くらい(一個を一杯と勘定します)獲ります。多分、新米の海人さんよりは獲るかもしれません。

しかし、その日は大変なことが起きました。

一潜り目、二潜り目はよかったのですが、三度目頃になると、次第に疲れも溜まってきて、頭が朦朧とし出してきます。酸素不足もあるかもしれません。すると、もやもやと妙な考えが頭に浮び出しました。

海中でひょいと手に取ったアワビを見て……。まだ海パンに数個も入っていないのに、いわゆるパンパン状態になったわけです。
ま、それはそれで仕方ありません。私も男ですし、未成熟期にありましたから。

ただ、これがタイミングが最悪だったのでした。先ほども説明しましたように獲ったアワビはパンツの中に突っ込んでおきます。ただし、それは海パンの下にもう一枚(大概の場合は普通のパンツ)を穿いておくんです。その海パンとパンツの間に獲ったアワビを滑り込ませておくわけなんです。直にじゃありませんよ、当然。あそこ、アワビに吸いつけられたら大変な事態になりますから。

ですが、悪い事にあらぬ妄想で反応してしまった、私のあれがパンツの窓を突き破り海パンを突っつこうとしていたんです。これをアワビが見逃すはずはありません。このあと、とんでもない修羅場が私を待っていました。

忘れもしません、あの時の痛みは。

トイレに行きます。風呂に入ります。あそこを見ます。

少年時代の傷がそこにまざまざと残っています。
悲しい青春の痛い一ページでした。

長くなりましたが、読んでくださった方がいましたら、ありがとうございます。